・ともだちがスノボ教えてくれるから行こうと誘われている
・はじめてで怖いんだけど大丈夫なのか心配
・上級者コース滑れるし、グラトリ(?)もできるらしいけど・・・
とスノボにいってみたくて、教えてくれるからと誘われているけど本当に大丈夫かなと不安なあなたの疑問に答えます。
この記事では、
- ともだちが教えてくれる→9割以上の確率でイマイチです
- はじめてで怖いんだけど・・・→友達の指導経験を聞いてみよう
- せっかく教えてくれるのに断るのも→気分を悪くさせない断り方を教えます
という感じでお答えします。
この記事を書いているぼくは、A級インストラクターとして、
キッズから50歳くらいまでのかたに、
初めてからインストラクターレベルの人までにレッスンした経験があります。
この記事を読めばスノボを教えてくれるという友人の指導レベルを把握し、
教わるか、教わらないかの判断ができるようになります。
また、せっかく教えてくれるといってくれる友達の気分を悪くしない
上手な断り方を覚えることができ
せっかくスノボしにいったのに楽しくなかった・・・・ってことを回避することができます。
時間のない人のためにまず結論
それではこれから詳しく説明していきます。
この記事を流し読み
ともだちから教えてもらっている人よく見るよね
スキー場でよくみる光景
スノボ行こよー
教えてあげるよー
ゴンドラ乗ろうぜ🚠
真似してみてよ、こんな感じ
もっと腰落として、ひざ曲げて!
大丈夫?疲れた?休んでていいよ
あ、ちょっと滑ってきていい??最悪の1日になるスノーボードデビュー
二度と行かなくなるパターン#ゲレンデでよく見る光景#これ無くしたいな— よぞぞぞぞ (@yozozozozo) 2018年10月11日
これ本当によく見かける光景なんです。
教えてあげるといって連れてきてくれるまではいいんですが、
いきなり山頂に連れ出して、ほんのちょっと教えただけであとは真似してみてよって。
無理にきまってるだろーーーーー!!
連れてくる側もおそらく同じような経験をしてきているのでこれ以外に選択肢がないのかもしれません。
これをいきなり山頂プレイと呼びます(今名付けました)
生き残れる人はかなりの少数派 。
ハンター×ハンターでいきなり念能力ぶつけられるようなもんですね。
どのくらいの人が離脱しているのか計算してみる
日本のスキー場がだいたい400箇所あったとします。
その半分の200箇所で毎週末2人の同じような人を生み出していると仮定。
12月後半から3月中旬までの14週の土日だとして計算すると
200×2×14 =5,600
なんと約5,600人が毎シーズンなんとなく連れてこられたスノボで離脱していってしまう・・・
せっかく興味を持ってもらったのに楽しさを味わう前にやめてしまうことはもったいない。
こんなことをなくすためにも友達に教えてもらう危険理由を説明していきます。
ともだちからスノボ教えてもらうことの問題点
ともだちから教えてもらうことの問題点は3つ。
- 教える側がなぜ滑れているか、どのように操作しているかを言語化できない
- 初心者が何に恐怖を感じているか理解、共感ができなし
- 自分がうまくできた感覚を教えている
1つ1つ説明していきます。
①教える側がなぜ滑れているか、どのように操作しているか言語化できない
まずはこれ。
自分もなんとなく覚えたから
何のために、どのような操作をどれだけするか言葉にして説明できないんです。
ぼくもインストラクターになった当初は本当にわからなかったので、教える側の気持ちもよくわかります。
無意識のうちにできている行動を何もわからない人に説明していく作業はむずかしいです。
例えば、自転車を乗ったことがない人に、自転車の乗り方を説明することを想像してください。
サドルにまたがって
ペダルを漕いで
バランスとって
あとは練習だ!!みたいな笑
おそらくこんな説明になるのでは?
スノーボードに当てはめると、
ブーツはいて
ビンディングにつけて
立って、よし滑れるよ!!
いってみよう!!
あー転んだ、痛いよね、でもこうやってみんな覚えるんだよ。
といった感じ。んーわからん。
はじめての人にとっては、
- ブーツの履き方
- ビンディグはどれか、どうやってつけるのか、
- どうやって立つのか
- 滑るときの姿勢はどうやって、目線はどこにするか
- 左、右それぞれ進むための操作方法
を ていねいに教えてもらわないとわからない です。
よぞぞ
これらのことを友達が理解していれば問題なし。
でも多くの人は、初心者に向き合う経験はないので言語化が難しいんですね。
②初心者が何に恐怖を感じているか理解、共感ができない
自分が無意識にできている動作は、あたりまえになりすぎて、何が怖いか理解できなくなります。
またも自転車で例えます。
あなたは自転車にのれて、無意識に転ばずに運転できています。
自転車に乗れない人が
ペダル漕ぐのが怖い
ガチガチに緊張してハンドル握ってしまう
という気持ちがわかるでしょうか?
何が、どう怖いのかあまりよくわからないのでは。
ぼくは自転車に当てはめると全然理解できませんでした。
ではスノーボードに戻ってきて考えてみます。
教えてくれるともだちは上級者コースでも転ばずに滑って降りてこれます。
あなたが、はじめて滑り出そうと勇気をふりしぼっている様子を
教えてくれる人
と気軽に待ち構えています。
ともだちはこの斜面でも全然問題なく無意識で滑れます。
恐怖心が微塵もないので、あなたも怖くないはずだから
降りてきてみてと思っているかもしれません。
でもあなたは、
立つだけでも大変
安定しない
滑り出したらどこまでも落ちるのでは?
という恐怖と戦っています。
あなたの心境を理解していたら、
いきなり山頂には連れていかないし、
恐怖感が少なくなってくるまで徹底的にサポートするはず。
実際はそこまでできる人はかなり限られていて
いきなり山頂プレイにつながっていくんですね〜残念。
③自分がうまくできた感覚を教えている
①の教える側が言語化できないに似ているのですが
自分の成功体験を教えてしまっていることです。
自分の持つ感覚や操作方法を相手に教えるのですが、それがぴったりフィットすることは結構レアです。
ぼくがレッスンをしていて感じることがあります。
身体の使い方は同じだけど、 人によって表現を変えて伝えることが大切だ ということ。
同じ動作でも人によって伝え方を変えないと理解してもらえないことがあります。
例えば、つま先側の横滑りをするときの動作を説明するとします。
必要な動作は、つま先側の角づけをキープした状態から徐々に角づけ量を減らしていく動作。
説明は何パターンかありこんな感じ。
- スネと足の甲の間にボールがあると思ってつぶしてみて徐々に緩める
- ひざを雪に近づけてみて、ひざはキープしてかかとを雪に近づける
どちらも結果は同じになるんだけど、身体を操作するポイントが違う。
この違いをヒヤリングしながら、 その人にマッチする表現を使うことが重要 です。
教える経験が少ないとバリエーションが増えません。
どうしても自分の成功体験を説明して教えることしかできないはず。
なので、自分の感覚を教えてくれる友達には注意が必要です。
ともだちが教えてくれると誘われたときの対応
かなりのボリュームで、ともだちに教えてもらうなと書いていますが、誘われてしまったらどうするか考えてきいます。
ともだちの指導経験を聞いてみよう
素直に聞いてみましょう。
どれくらいの人に教えてたことあるの?と質問。
その中で具体的な指導経験人数、レベル、上達の成果などがいえる人だったら即、お願いするべき。
でも明確な回答がもらえないときは遠慮しておいた方が安全です。
よぞぞ
教えてくれる人
という人がいたらどうでしょうか?
指導経験を具体的に話せる人に教えてもらいたいと思いませんか?
ですので、まず質問してみて、回答が具体的で納得できるなと感じたら教わる、
よくわからない回答であれば遠慮しておきましょう。
ともだちに教えてもらうことを断る方法
教えるよっと誘ってくれたのに教えてもらうのはやめとく。レッスン行くというのも少し気まずいかなと思います。
なので、この回答をしておけば間違いないはず。
返事1
返事2
これで完璧。
教える側の気持ちも汲み取り、かつレッスン受けるとすれば
じゃあ頑張って上達してから一緒に滑ろうと気持ちが切り替わります。
スキー場で初めての人をつきっきりで教えるのは、気をつかうし
自分も滑りにいきたい気持ちがウズウズしてくるので喜んで送り出してくれます。
まとめ
スノーボードをともだちに教えてもらうことは危険だよといった内容でした。
まとめると
- 教え方の言語化はむずかしい
- できるようになると初心者の恐怖心は理解できなくなる
- 自分の成功体験を感覚で説明されることが多い
- 具体的な指導経験を話せる人には教えてもらおう!
- 指導経験があやふやな回答だったら断ろう!
- 断るときは教える側の滑りたい気持ちをくみとって話せばOK
中途半端な考え、気持ちだと教える側も教えられる側も楽しくない1日になってしまうので
みんなが楽しめる方法を考えてスノーボードすることが一番ですね!!
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