・スノーボード買ったけどワックスって何?
・ワックスって必要なのかな
・ホットワックスやってみたい!!
とスノーボードのワックスについての疑問に答えます。
この記事では、
- ワックスって何?→ボードの性能を引き出すためのアイテムです
- ワックスって必要なの?→してないと上達が遅くなります
- ホットワックスやってみたい→動画とポイントを絞って解説します
という感じでお答えします。
この記事を書いているぼくは、A級インストラクターとして、年間30日以上の滑走日数があり、多い時には80日以上滑っている経験があります。
レースや色々な大会に出場している経験もあり、ワックスについては一定のスキル、知識を持っています。
この記事を読めばワックスの必要性を理解し、種類別に最適なワックスを選ぶことができ、ホットワックスのやり方を知ることができます。
時間のない人のためにまず結論
それではこれから詳しく説明していきます。
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スノーボードにワックスは上達のための必須アイテム
ワックスとはスノーボードの滑る能力を引き出してくれるアイテムです。
もっとスノーボードしたいっ、うまくなりたいと思っているなら絶対に知っておくべき必須アイテムです。
スノーボードにワックスをしないと、最悪はソールに雪がくっついてしまい全然滑らないなんて状態になります。
せっかく滑りに来たのに板が滑らなくては楽しくないですよね?
でも、ワックスなんてしたら滑りすぎて怖いと思っているかもしれません。
ただでさえうまく滑れないのに、ワックスしたらスピード出てすぎて怖いといった声はよく聞きます。
では突然ですが、ハサミに例えて考えてみてください。
切れないハサミを持って上手に切れない、切れすぎたら怖いといっている人がいます。
あなたはどのように思いますか?
切れないハサミを持っていたらムダに力をかけて切らなければいけないし、切り口も汚くなってしまいますよね?
余分な力をかけているので切った反動でどこかにぶつけて怪我をしてしまうかもしれません。
だから切れるハサミを使った方が楽だし、上手に切れるはずです。
実はスノーボードのワックスも一緒です。
ワックスが入っていないと余分な力を使ったり、正しく操作できているのに進まないということがおこります。
無駄な力を使って正しい操作が間違っていると感じてしまっては上達のさまたげになりますよね
ワックスをしないと上達するスピードを遅らせてしまっているのです
スノーボードのワックスの種類は液体、ペースト、固形の3つ
ワックスは大きく分けて3種類です。
簡単につけることができる液体、ペーストタイプ。
コルクやアイロンが必要な固形タイプの3つです。
種類によって持続力、滑る性能がちがっていて、簡単に整理するとこんな感じ。
持続力
液体<ペースト<固形
滑る性能
液体>ペースト>固形
持続力と滑る性能が反比例しています。各ワックスの特徴をまとめていきましょう!
スノーボードワックスの液体タイプの特徴
液体ワックスはスプレー缶に入っているものが多いです。
滑る前にプシューとスノーボードにかけて使います。手軽で簡単にだれでも使えるのがメリット。
スポーツショップやスキー場の売店でも売っているので全然滑らなくて困ったという時には便利なアイテムです。
液体タイプの持続力はリフト1〜2本しか持たないといわれています。
表面に吹き付けるだけなのでとても簡単ですがスノーボードの内部に染み込まないのですぐに落ちてしまうんですね。
シーズンに1、2回しか行かないなら手軽にスプレーが便利だと思います。
スノーボードワックスのペーストタイプの特徴
ペーストタイプはケースとスポンジがセットになった塗るワックスです。
スプレー缶よりも小さいのでウエアのポケットに入れておけて、滑っている途中にもすぐぬれるので便利。
あまりスノーボードをしない人
新雪や春雪でワックスがあってるか不安な人
でも状況に合わせて簡単にぬれるので一つ持っておくと活躍することも多いです。
ペーストタイプは液体タイプよりは長持ちするものもありますが、1日中持ってくれるかは微妙。
ゴンドラで何本も回せる人ならこまめにぬり直してあげると快適です。
ぼくの経験では効果はリフト3〜5本くらいといった感じ。
ペーストタイプは持ち運びが楽なので雪の状況が変わりそうな日には携帯するようにしています。
スノーボードワックス固形タイプの特徴
固形タイプは熱を与えてスノーボードのソールに染み込ませるタイプのワックス。
生塗りとアイロンを使って染み込ませるホットワックスの2パターンがあります。
固形ワックスの生塗りの特徴
生塗りとは固形ワックスをそのまま板に塗って、コルクを使ってゴシゴシ滑走面をこすり摩擦熱で染み込ませる方法。
固形ワックスとコルクがあれば取りえず滑走面に染み込ませられるので応急処置や、レース中のワックスとして使うことが多いです。
液体やペーストよりも持ちますが5本持てばいいかなといったレベル。
雪の温度に合わせたワックスが必要になるので知識のある人向けです。
固形ワックスのホットワックスの特徴
ホットワックスとは固形ワックスをアイロンを使ってソールに染み込ませる方法です。
アイロン、スクレーパー、ボアブラシ、馬毛ブラシ、ワックス台など準備、器具が必要でかなり本格的になってきます。
液体、ペーストよりもかなり手間がかかりますが、効果は絶大です。
滑走日数が10日以上滑ろうと考えているなら必ずやりましょう。
液体やペーストはスキー場で簡単にできることがメリットですが、ホットワックスはスキー場に行く前にかけておく必要があります。
シーズンインの前にベース作りといって雪温に合わせたワックスを数種類、染み込ませることでシーズン中の持続力、滑走速度が変化します。
シーズン中はベースを作ってあるボードに滑った後、ホットワックスをすることで効果が持続。
ワックスしていない板とホットワックスした板を比較したら全く別物と感じることでしょう。
電車でいえば各駅停車と新幹線くらいの差があるはず
ホットワックスのやり方を動画で紹介!!異次元の滑りへようこそ
詳しいホットワックスのやり方を解説しようと思いましたが、やめました。
ガリウム(ワックスメーカー)さんの動画、説明がすっごいわかりやすいのでこちらをオススメするほうが伝わるかなと。
この説明はガリウムさんが上級者に向けても問題なく使えるようになっているので、もう少し簡単にしてもいいよといったところを説明します。
ガリウムHP ALPINE SKI SKI &SNOWBOARD SNOWBOARD チューンナップ
HPの中でSTEP1からSTEP5まででチューンナップのやり方を説明してくれています。
エッジの処理からスペシャルワックス(レース前の準備)までありますが、ほとんどの人が見るべきところはSTEP2とSTEP3だけでOK。
STEP2 滑走面のクリーニング(ホットクリーニング)
STEP3 ベースワクシング
スノーボードのワックス方法ー手抜きホットワックス
ガリウムのホームページではワックス各色を3回ずつ入れて、シーズン中には滑走ワックス(フッ素入り)も入れましょうと説明されています。
レースに出て最速を目指そうとか、ジャンプでもっと高く飛ぼうとするならしっかりかけた方が良いです。
でも週末のスノーボードを楽しく快適に過ごしたいといったレベルならもうちょっと手抜きできます(ぼくは毎シーズン30日以上、多いシーズンは80日程度滑っていますがこの方法です)
その方法はシーズン前のベース作りでワックス各色を2回づつ(メーカによって種類は違う)入れること!
ガリウムならPINK1回、VIOLET2回、BLUE1回の合計4回でOK。
シーズン中は滑りが悪くなってきたなと感じたら、気温に合わせてどれか1つを1回やる程度で大丈夫です。
滑りが悪くなるのどう判断すればいいかというと、スノーボードのエッジの脇の滑走面が白くケバだってくるちょっと前がベスト。
ケバだった状態になっているとすでにワックスが抜けてしまっています。白くなっていたら2回くらいワックスを入れてあげた方がいいです。
ぼくはこの方法で毎シーズン過ごしていて斜度がないエリアでも滑るし、ソール全体がケバケバで真っ白になってしまうこともありません。
ちょっと手間はかかりますが、スプレーやペーストの簡易ワックスとは別物の滑りを感じることができます。
まとめ
スノーボードワックスについて種類別の特徴とホットワックス方法といった内容でした。
まとめると
- ワックスの種類は液体、ペースト、固形の3種類
- ワックスによって持続力、滑走性能に違いがある
- ホットワックスするなら手抜き方法(各色2回づつ)でもOK
シーズン10日以上滑る機会があるならぜひホットワックスをしてみてください。
ワックスをかけている板とかけていない板でびっくりするくらい滑りが違います。
ワックスがかかっている板に乗っているとスノーボードの上達も早いし何よりもっと楽しくなってくるはずです。
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